水虫患者の治療法とテルビナフィンの有効性

白癬菌感染患者は、自然に完治する事は無いので、長期間にわたる治療が必要であり、治療期間内にも白癬菌感染患者から剥がれ落ちた角質や爪の破片が他人に付着する事で感染が広がるケースが多々あります。白癬菌感染患者が、治療を受けず白癬菌感染症を放置すると著しく免疫力が低下した白癬菌感染患部より細菌が侵入し二次感染症を発症するリスクが高くなります。又、水虫の二次感染症は、糖尿病などの基礎疾患のある患者の方が発症リスクが高い傾向があります。
白癬菌の治療法には、冷水治療法や温熱治療法、パルス治療法など多種多様にありますが、現在では外用抗真菌薬と呼ばれる塗り薬が処方され、塗り薬で症状が改善されない場合や塗り薬では有効成分が届き難い部位に関しては、テルビナフィンなどの経口抗真菌薬が処方されています。
テルビナフィン塩酸塩は、ヨーロッパで開発されたアリルアミン系抗真菌剤であり、白癬の原因真菌であるトリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィント属などの皮膚糸状菌に対して強力な抗真菌作用を示し、カンジダ属やスポロトリックス属、ホンセカエア属に対しても有効性が確認されています。
テルビナフィン塩酸塩は、真菌の酵素であるスクワレンエポキシダーゼを阻害し、その結果、スクワレンが真菌細胞内に毒性濃度まで蓄積され、真菌細胞膜の主成分エルゴステロール合成が阻害され、白癬菌の増殖が抑制されます。
テルビナフィンの重大な副作用としては、肝不全や肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等の重篤な肝臓機能障害、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性全身性発疹性膿疱症、ショックアナフィラキシー、薬剤性過敏症症候群、亜急性皮膚エリテマトーデスなどの症状が発症するケースがあります。